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教育?学生生活

2024年1月


子育て講演会 「はらっぱ」におじゃましました2023! Part4!

2024年1月19日(金)に真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@5年度 第4回 子育て講座「はらっぱ」が十文字女子大附属幼稚園で開催されました。
今年で16年目になる子育て講座「はらっぱ」は、十文字学園女子大学と十文字女子大附属幼稚園の共催となっており、附属幼稚園に大学から先生をお迎えして、附属幼稚園の保護者の方や地域の皆さんを対象に専門家のお話を聞ける講座となっております。参加費は無料。現地参加とオンラインの同時開催です!

幼児期の運動能力の現状と課題、そして私たちができること

【講義概要】社会の都市化、情報化が進む中で子どもの運動能力の低下が危惧されてきましたが、新型コロナウィルスの蔓 延による不活発な生活習慣がそこに追い打ちをかけるような形で作用し、子どもの運動能力がより一層低下していることが報告されています。このような状況は、子どもの将来にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか? また、私たち大人は子どもの将来のためにどのような手立てを考えることが出来るのでしょうか? 幼児期の運動発達の特徴という視点をベースとして、保護者の皆さんと一緒に考えてみたいと思っています。

【略歴】東京学芸大学大学院教育学研究科修了(教育学修士) 子どもの社会的?心理的発達を促す運動指導のあり方について関心を持ち研究している。新座市子ども子育て会議委員、三鷹市スポーツ推進審議会委員

幼児教育学科 鈴木康弘先生

ひと昔前の小さい頃の遊びといえば、お姉ちゃんお兄ちゃんにくっついて、畑で鬼ごっこ、かくれんぼ、縄跳び、ごむだん、公園でキャッチボールやサッカー、などゲームもなく、そんな事で遊ぶ事が当たり前でしたが、今では公園でのボール遊びは禁止、空き地や畑も少なくなり、不審者情報も多く安心して外で体を動かして遊べる環境ではなくなってしまいました。遊びながら体を動かす機会の減ってしまった子ども達の運動能力を伸ばすには、どうすればいいか?そんな疑問に、鈴木先生が答えてくれました。先生のお話から一部をご紹介いたします!

早速、運動能力テスト!

2人で向いあって、
相手の方が、ボクシングと言われたら、グーのこぶしを前に出す。
お相撲さんと言われたら、パーを出す。
実際に体を使って運動能力を構成する2つの能力(運動体力と運動コントロール能力)をわかりやすく説明。

幼児期は神経系型の発育の敏感期

運動を司る上で脳のネットワークが大切なひとつの要素。
スキャモンの発達曲線によれば、人間の身体の発達は生殖器型、一般型、神経系型、リンパ系型の4つに分類されており、それぞれ発育の敏感期が違う。その中でも神経系型に関係の深い運動をコントロール力は小学校の低学年までに発達の敏感期を終えてしまう。

なぜ、運動能力が必要なのか?

ころんだ時に手がでないので、歯を怪我してしまう。
立ったまま靴を履けない。
姿勢を正しくできない。すぐ疲れてしまう。

といった日常生活での身体の動かし方のぎこちなさや生活の中での意欲の低下といった問題が懸念されており、これからの日本の教育にまつわる課題のひとつと考えられている。

文部科学省 幼児期運動指針

10年前に作成されたもの。
パンフレットの表紙には「幼児は、様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切です!」と記載されている。土曜日曜も含め体を動かすことが必要とされているということ。

内発的動機づけと外発的動機づけ

他の活動と同様、運動も遊びとして子どもに経験させることが幼児期の教育の本質。
動機づけの観点から遊びについて説明すると、内発的動機づけと外発的動機づけがある。

例えば、
運動そのものが楽しくてやっている場合は内発的動機づけ。
ほめてもらいたい、友達がやっているからといった理由で運動に関わっている場合は外発的動機づけに基づいた行動と説明される。

最初は外発的動機づけで始めた運動が、経験を重ねる中で、心の中の内発的動機づけの割合が大きくなってくるような取り組み、援助、関わり方が大人に求められている。

外発的動機づけから内発的動機づけへ変わっていくためには
① 自己決定
② 有能さの認知(有能感)
の2つのポイントが指摘されている。

① の自己決定について
例えば、大縄跳びをやるとする。
跳ぶ時の歌、何回跳ぶか、失敗したらどうするかといった遊びをすべて先生が決めてしまう。→子どもはやらされていると感じる(自己決定感低)
子どもと相談して、遊び方については子どもの意見や考えを取り入れるような工夫をする(自己決定感高)。

② の有能感について
子ども自身が「できた」と感じること。
子どもがすでにできることからはじめ、そのできる水準が徐々に高まっていくようなくふうができるとよい。


どうしてもできない子どもの場合、大人として何を返してあげるか。
?質的な変化(なわとびで例えると、ちょっとタイミングが良くなってきた、高く飛べるようになった)を子どもに伝える。
?気持ちを伝える(できなくて悔しかったねなど)気持ちに寄り添ってあげる。
大好きなお母さんに声をかけてもらえたら、もう一度やってみようという気持ちになるかもしれない。

育みたい資質?能力の3つの柱について

日本の教育は転換期を迎えている。
知識?技能を効率的に修得することが教育の中心課題であった時代から、今は3本の柱が重視されている。

運動を遊びとして経験することで、思考力や判断力を養うことにつながるだろう。
大人からの指示に従うだけでなく、自分で考えて遊ぶ(身体を動かす)ことが大切。

遊びとして運動する時のポイント

多様な動きを経験

1.レパートリーの多様さ(走る?跳ぶ?蹴る?投げる)があるか考えてあげる

動きを幅広く経験させてあげる事が大切。
例えば、跳び箱は跳ぶ動きだけではなく、静かに超えてみる、バラバラにして渡ってみる等の使い方もできるはず。

2.バリエーションの多様さ(基本的な動きの変化)
ひとつの動きの動かし方の多様性のこと。
例えば、「捕る」といった動きでもいろいろな捕り方が考えられるはず。
写真はボールを捕る前に相手とタッチして捕る動きを楽しんでいる場面。



様々な捕り方の経験を積み重ねることで子ども「捕る」動きがすこしずつ上手になっていく。
バリエーション変化のポイントは以下の3つ。

空間的変化(上下?曲線など)
時間的変化(早く?リズミカルなど)
力量的変化(強く?一定など)

例えば、
子どもと一緒に歩くのでも
?大股 → ちょこちょこ
?どたばた → 忍び足
?つま先 → すり足
?後ろ歩き → 横歩き 
?不安定な場所(丸太、縁石、砂場、水中)など
?竹馬、缶ぽっくり、素足
?音楽のリズムに合わせて

などいろいろな歩き方が考えられる。

器用な子と不器用な子

不器用な子は、他の子と比べてすぐにできないので、やる事をあきらめてしまうことがある。
あきらめないでやり続けることが大切。そのポイントは動きのバリエーション。

*内容の詳細について確認されたい場合は、講演記録がありますので幼児教育学科にお問い合わせください。
また、担当教員へ直接質問も受け付けております。若桐会までご連絡ください。