児童教育学科の久保田葉子准教授は、公共ホールの活性化を図るため、新座市教育委員会との共催事業として、「ふるさと新座館ホール」を会場に、クラシック音楽と学生の発表を組み合わせた参加型の「ふるさとにいざ?オータムコンサート」を2015年度より毎年開催してきました。昨年度はコロナ禍のため中止となりましたが、今年度は児童教育学科2年生の4名による総合表現「かたくりの花」を無観客で上演し、その映像作品を制作しました。
「かたくりの花」(よこすかかおる作詩、梶山正人作曲)は、総合表現(朗読や歌、身体表現などを組み合わせたもの)のために創作された作品で、カタクリと共に生きた人の姿や花のもつ命の力強さ?美しさを表現しています。練習の過程では、作品に登場するアイヌの言葉を正確に理解して発音したいとの思いが生まれ、国立アイヌ民族博物館(北海道白老町)の矢崎春菜学芸員から指導をいただきました。
カタクリは、種から発芽して花を咲かせるまでに8年ほどの歳月を必要とし、「春の妖精」と呼ばれる貴重な植物です。新座市野寺三丁目には野寺カタクリ山と呼ばれる保全緑地がありますが、約1,700㎡の斜面にカタクリの花が群生し、開花時期の3月下旬から4月上旬には一面紅紫色に染まります。
映像作品では、一人一人の学生の表現の美しさや声の調和、歌唱?朗読?身体表現?ピアノ伴奏が一体となって描くカタクリの花の咲く情景、自然と共に生きる人の姿が表現され、野寺カタクリ山で撮影されたカタクリの花の写真も登場します。
制作した映像作品は、新座市の魅力発信や子どもたちの学習教材として活用していただくために、DVDに収録して新座市に寄贈しました。
11月22日からYoutube新座市公式チャンネルで公開されています。
▼ふるさとにいざ?オータムコンサート2021