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学長室からのメッセージ




志村 二三夫 学長からのメッセージをお届けします。

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@6年度 入学式式辞

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@6年4月5日
十文字学園女子大学 学長 志村 二三夫

 新入生の皆さん、本学への進学を志し、受験を乗り越え、晴れて本学学生になられました。ご入学誠におめでとうございます。ご家族?保証人の皆さまにおかれましても、お慶びはひとしおと存じます。心よりお祝い申し上げますとともに、これからの本学へのお力添え、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。またご来賓の皆さまにおかれましては、お忙しい中、遠方からもご臨席賜り誠にありがとうございます。
 鈍色の空模様ではありますが、何よりも満開の桜とともに皆さんをお迎えでき、教職員一同喜びでいっぱいです。桜の花びらの舞いは、今日はちらほらです。しかし間もなく、遠山の金さんの名台詞ではありませんが、「桜吹雪が目に入らぬか」とばかりに、キャンパスのあちこちで、見事な桜吹雪を目にすることでしょう。ぜひ入学時の記憶としてとどめて下さい。

 桜は、日本では古くから親しまれ、大切にされてきました。
 古くからと言えば、先ほど皆さんが練習した学園歌。古めかしい短歌形式と思われたかもしれません。確かに、100年前、十文字学園の前身の文華高等女学校の創立時につくられた校歌です。しかし、この学園歌には100年経っても色褪せない大事なメッセージや秘密が込められています。皆さんには、ぜひ本学の在学中も、またその先の人生100年時代を生き抜くうえでも、学園歌に込められた思いや願いを理解し、大切にしていただきたいと思います。
 そこで、今日は学園歌についていくつかお話しし、本学での学びに先立つ入学のお祝いとさせていただきます。

 お伝えしたい1つ目は、「短歌は決して古くない。十文字の学園歌も同じ」ということ。
 近頃、短歌が静かなブームのようです。皆さんのようなスマホネイティブな若い人を中心に、SNSの普及が短歌を詠むハードルを下げ、ネット短歌を楽しむ動きが広がっていると聞きます。「31音と短い。覚えられやすい。日々の感動や思いをぎゅっと込められる」などの背景があるようです。
 思いをぎゅっと込めるといえば、ある大学主催の「現代百人一首」での高校生の入選作があります。「将来の 夢を聞かれて 黙り込む 幼き頃は 三つも言えた」。思いがぎゅっと込められています。「確かに」と心当たりのある方もいらっしゃるでしょう。ただ、皆さんはセレクトされて残った夢を大切に、その実現を目指し本学に進学されたと思います。学園歌はそうした皆さんの夢の実現に力強いエールを送る短歌です。学園歌には学園の創立者十文字こと先生の思いがぎゅっと込められています。
 十文字学園は、こと先生の「教育を受けたいと思う女性が一人でも多く学べる私立学校を!」という強い願いを実現するために、夫の大元先生の援助のもと作られました。そしてこと先生は、身を鍛え心を鍛えること、すなわち心身を鍛錬することは、生をこの世にうけた人間が当然努力せねばならぬ第一の必要条件と述べています。こと先生は女子教育のまた女性活躍の先駆者です。
 そして、こと先生の思いがぎゅっと込められた学園歌の最後は、「なむ」で終わっています

 お伝えしたい2つ目は、「『なむ』の働きで学園歌は一首完結型の相聞歌になっている」ということ。
 満開の桜にちなみ、桜をテーマに、「なむ」を含む有名な短歌2つをご紹介します。
 1つは西行の「願わくは 花のしたにて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃」。短歌の世界では花と言えば桜のこと。「願うことなら、自分が命を終えるときは、ぜひ、春、桜の花の下で」という短歌です。ここでの「なむ」は、歌い手自身の強い望みや決意を表します。そうすると、学園歌は学生の皆さんが歌い手の場合には、「体と心を鍛え、しっかり学び、自立した社会人として生き甲斐をもって生きていきます」ということになります。
 もう一つは小倉百人一首の中の「高砂の 尾(を)の上(へ)の桜 咲きにけり 外山(とやま)の霞(かすみ) たたずもあらなむ」の「なむ」。「人里近くの山の霞よ、どうか立たずにいてほしい。遠く高い山の頂に咲いた美しい桜がかすまないように」。こちらの「なむ」は、歌い手による強い期待や願いを表します。ですから、教職員の立場からは、学園歌は学生の皆さんに、「体と心を鍛え、しっかり学び、自立した社会人として生き甲斐をもって生きてください」という期待を込めた歌になります。したがって、学園歌は1つの短歌で、教職員と学生の心の通い合いが謳われた一首完結型の相聞歌といえます。とてもスペシャルです。
 本学は、ホームページのブランドイメージのように「あなたらしさを ともに育む」大学です。以前より「面倒見が良い大学」「生徒に人気がある大学」として定評があります。この面倒見の良さの基盤が「なむ」の魔術により謳われる学生と教職員の心の通い合いです。これをキャッチーに表したのが、「あなたらしさを ともに育む」です。

 続いてお伝えしたいのは、本学の学則は、建学の精神と学園歌が一体であることを宣言しているということ。
 「建学の精神」は、学校の創設者が、学校開設にあたって、どのような人材を育成したいかなどの理念や気概、願いをうたいあげたもので、学校のアイデンティティとも言えます。十文字学園女子大学の学則には、建学の精神「身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ」に基づいて、人材を育成するとあります。建学の精神と学園歌の一体化は他大学にはない本学の唯一無二の特徴と言えます。ですから、本学の学生そして教職員も、学園歌に謳われた理念の実践?実現がとても大切です。そして、「鍛え」は時に辛く苦しい営みですが、それが皆さんの可能性、伸びしろを伸ばすことに繋がります。

 さらにお伝えしたいのは、「世の中に立ちてかひある人」の「かひ」について。
 「かひ」は、ふつうは、生き甲斐の「かい」つまり効き目?効果や価値ということです。それとともに、人々の行き交い、心の交わしあいも表します。皆さんが学友や教職員、地域の人々、そのほか、様々な人々とこれから培う人間関係、心の絆が、生き甲斐につながります。これが「立ちて甲斐ある」、縮めて「立ち甲斐」です。立ち甲斐は寄り添い、寄り添われる人がいて実現します。それによって「あなたらしさを ともに育む」ことができ、生き甲斐が生まれます。コロナ禍を経験した皆さんには他者とのつながりの大切さは痛いほどよくわかるでしょう。

 最後にお伝えしたいのは、今一度、「鍛え」について。
 先ほどのように、「鍛え」は往々にして辛く苦しい。しかし、それを乗り越えることで、成長し、達成感が得られる。したがって、「鍛え」は語呂合わせにすると、びにまれる。翻って、それがあなたと共に歩む人に喜びを多く恵むことになります。

 皆さんどうか、古今東西、老若男女に共通する人としての生きる道を示す学園歌、建学の精神に馴染み、まずはこれからの4年間、鍛え(喜多恵)を大切に、びにまれ、びをむことができますようお祈りして、お祝いのことばといたします。

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@5年度 学位記授与式式辞

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@6年3月19日
十文字学園女子大学 学長 志村 二三夫

 晴れてのご卒業?修了を心からお祝いいたします。誠におめでとうございます。
 ご家族?保証人の皆様のお慶びもひとしおと存じます。お祝いと合わせ、これまでの本学へのお力添え?ご協力に深く感謝申し上げます。
 ご来賓におかれましては、お忙しい中のご臨席、誠にありがとうございます。
 只今、代表の方に学位記?修了証書をお渡しいたしました。皆さんは学科の集いなどで受け取ることと思います。本学での学びの成果、ご自分の伸び代を伸ばし成長した証です。
 キャンパスのソメイヨシノは、寒の戻りで未だつぼみですが、グラウンド奥の「桜の丘」では、あでやかなピンクの緋寒桜(ヒカンザクラ)が、晴れやかな装いで笑顔の皆さんの門出を祝っています。
 思い起こせば、4年前、皆さんの入学時は大変でした。ほぼ同時に、新型コロナ感染が急拡大しました。緊急事態宣言が発出され、授業開始が危ぶまれました。しかし、同時?双方向の遠隔授業の速やかな着手など、感染防止と学修の質確保を念頭に進めました。皆さんが危機に対して正しく向き合い、対処して下さったおかげです。あらためて感謝いたします。学内でのクラスターの発生もなく、感染拡大状況に応じ行動制限レベルを変更し、皆さんにご協力頂き、教職員一丸となり、経験値を高めました。苦労や心配は尽きませんでしたが、幾多の困難を共に乗り越え、学友?教職員と心置きなく交流し学ぶ喜びも復活し、本日の学位記授与式に漕ぎつけることができました。
 一方、コロナ禍のような疫病に加え、元旦早々の能登半島地震、13年前の東日本大震災や風水害などの天変地異。私たちは命、財産の安全安心を脅かす様々な脅威に囲まれています。国際社会では、ロシアによるウクライナ侵略、ガザ地区での人道危機、国際社会の分断に伴う経済不安、地球温暖化も深刻です。これからの日本では、経済の停滞からの復活、地政学的リスク、SDGsへの取り組みの遅れ、南海トラフ巨大地震等の自然災害、超少子化など様々な課題があります。様々な脅威にさらされながらも、いま私たちが生きているのは、地球上の生命誕生以来、命が代々繋がれてきたからです。
 人生100年時代を生きる皆さんは、艱難辛苦?喜怒哀楽、様々なイベントに出会うでしょうが、受け継がれてきた命の尊さ?重さを大切に、前に向かって進んでください。

 そうした皆さんを力強く、温かく応援してくれるものがあります。
 この式の締めで斉唱する学園歌です。それに先立ち、私の務めとして、お祝いの詞に代えて、生涯にわたる応援歌となる学園歌が秘める意味についてあらためてお伝えします。
 1つ目は、十文字では、学園歌イコール建学の精神、ということ。
 建学の精神と学園歌が一体化しています。とくに、大学の最も基本的な規則である学則は、冒頭で「建学の精神『身をきたへ 心きたへて 世の中に 立ちてかひある 人と生きなむ』に基づく人材育成を目的とする」と宣言しています。
 70校ほどある私立女子大学に類例のない誇るべき特徴です。共学大学や高校を加えても多分同様です。
 「建学の精神」は、学校の創立者が人材育成の理念や気概、願いをうたいあげたもので、学校のアイデンティティです。
 十文字学園は、創立者である十文字こと先生の「自分自身の生きがいをもち、自分の力で世の中の役に立てる女性を育てたい」という願いを叶えようと、夫の大元先生が私財を投じてつくられた私立学校です。
 ご承知のように、十文字学園は一昨年、創立100周年を迎えました。この間の発展を支えてきたのが「建学の精神」と一体化した学園歌です。学園歌の百年に亘る持続は、古今東西?老若男女、みなが共感できる人の生きる道が示されているからでしょう。
 2つ目は、「きたへ:鍛え」について。
 漢字は、金偏に階段の段。金属を打ち叩いて良質にすることです。金属の伸び代を伸ばします。皆さんは本学での学び?鍛えを通し、伸び代を伸ばしました。しかし、皆さんは若い。まだまだ大きな伸び代があります。それを支えるのが「きたへ」です。また、「身をきたへ、心きたへ」は、現代風にいえば、健康の維持?増進です。大切なのは、健康はそれ自体が生きる目的ではなく、毎日の生活の資源です。世の中に立ちて、つまり社会人として生活するための資源として、これからも体と心の健康の維持増進に努めてください。
 3つ目は、「人と生きなむ」の「なむ」について。
 2通りの意味があります。一方は、歌い手自らが、何かを実践?実現しようとする強い意志、「立ちて甲斐ある人として生きてゆきます」という志を表します。もう一方は、歌い手が他者に対して何かを実践?実現して欲しいという願い、「立ちて甲斐ある人として生きて下さい」という思いを表します。
 ですから、学園歌は、「なむ」の魔法により、1つの歌で、学生と教職員、学生同士、教職員同士の思いが響き合う一首完結の相聞歌といえます。
 本学は学生の皆さんに寄り添う教育を大切にしていますが、学園歌に込められた一首からなる相聞歌の精神が寄り添う心に通じます。本学の学びの中で、教職員からの寄り添いを感じて下さったのではないでしょうか。皆さんが、社会人として成長する過程で、他者に寄り添う心を大切にして下さったら嬉しいです。そして、学園歌は皆さんの成長を見守り支えて下さったご家族と皆さんの間の相聞歌でもあります。
 4つ目は、立ちてかいあるの「甲斐」について。
 生きがいという、よく知られた言葉があります。この場合は、ある行為に値するだけの価値や効果を表します。ですから、「世の中に立ちてかいある」は、社会人として生きがい、自己効力感をもつことになります。皆さんは、社会人として成長する過程で、生きがいを見つけて下さると信じています。
 また、「甲斐」には、ものや動作が交差すること、重なることという意味があります。つまり人と人との交流、心の交わし合いを表します。そのため、仲間、友達が必要です。ですから、立ちてかいある人には、仲間?友達がいます。皆さん、ぜひ「立ちてかいのある人」を目指して下さい、社会に出て、そこに仲間がいて、自らの生きがいをみつけてください。
 
 最後になりますが、立ちてかいある人を目指すには、たゆまぬ鍛えが求められます。しかし、鍛えは苦しいだけではありません。「鍛え」は、当て字にすれば、びにまれる、またびをむとなります。
 皆さんどうぞ、学園歌と一体化した建学の精神を、人生の応援歌として大切にしてください。そして、その実践?実現を目指し、鍛えを怠らず、びにまれ、びをむ社会人になられるよう祈念して、お祝いの言葉といたします。
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