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学長室から




志村 二三夫 学長からのメッセージをお届けします。

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@5年度 入学式式辞

十文字学園女子大学 学長 志村 二三夫

 新入生の皆さん、ご入学まことにおめでとうございます。本学への進学を志し、受験の関門を乗り超え、晴れて本学学生になられました。心よりお祝いいたします。
 ご家族?保証人の皆様におかれましても、お慶びはひとしおと存じます。おめでとうございます。心よりお祝い申し上げますとともに、これからの本学へのお力添え?ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 3週間ほど前、卒業式の日に花開いていたソメイヨシノは今も花を残し、グランド奥の桜の丘には、学園創立100周年記念として植えられた品種、「思川(おもいがわ)」が5分咲きほど、2号棟と3号棟の間には八重桜が咲き誇っています。かつてない桜の競演、コロナ禍第9波は未だ先のような奇跡的な春満開の中で、新入生の皆さん、ご家族?保証人の皆様をお迎えし、入学をお祝いすることができ、教職員一同とてもうれしく思います。

 さて、本学は、ホームページのキャッチフレーズのように、「あなたらしさを ともに育む」大学です。「大学探しランキングブック2023」では、面倒見が良い大学、生徒に人気がある大学として、関東?甲信越の女子大の第1位です。この面倒見の良さをキャッチーに表したのが、「あなたらしさを ともに育む」のフレーズです。
 今日は、入学のお祝いに、「あなたらしさを ともに育む」と関連深い三つのことをお伝えします。一つ目は、皆さん一人ひとりが奇跡の人であること。二つ目は、伸び代の伸ばしについて。三つ目は、学園歌のこと。

 まず一つ目。今日の入学式はさきほどのように奇跡的ですが、実は皆さん一人ひとりが奇跡の人です。南海トラフ大地震?ロシアのウクライナ侵略のような自然災害や戦争、そのほか数多の脅威に私たちの命は曝(さら)されています。一方、私たちの先祖は誰一人、子を残さずに命をなくすことはありませんでした。地球上の生命誕生から40億年近く、生命の糸であるDNAに託された遺伝子を、私たちの先祖は、親から子へと代々受け渡し、そうして私たちは命を授かり、今ここに存在しています。奇跡です。皆さんそれぞれが奇跡の人です。このことをしっかり確認してください。これが「あなたらしさ」の原点です。皆さんが将来、子孫を残せば、新たな奇跡の人の誕生です。あなたらしさが未来に繋がります。ありがたく、尊いことです。

 二つ目は、伸び代の伸ばしについて。奇跡の人である皆さんは、この世に生を受けてから、様々な経験や学習また努力を通して、伸び代を伸ばし、「あなたらしさ」を育んできました。しかし、自分一人でできたわけではありません。ご家族、先生、友人、様々な人々が皆さんの伸び代の伸ばし、あなたらしさの育みに関わってきました。
このことに関連し、「人(ひと)は人間(じんかん)に人間(にんげん)となる」、この言葉をお贈りします。人間(じんかん)は漢字で書けば人間(にんげん)と同じです。ただし、人間(じんかん)と読む場合は、文字通り、人と人の間、人間関係、社会、世の中ということです。「人(ひと)は人間(じんかん)に人間(にんげん)となる」。これは人という生物学的な存在は、人間(じんかん)すなわち人間関係の中で、人間(にんげん)という社会?文化的存在に育つことを表しています。あなたらしさを育むうえで、人間関係はとても大切です。若い皆さんは、大きな伸び代をもっています。本学での様々な学び、人間関係を通じ、あなたらしさの伸び代をさらに伸ばしてください。

 三つ目は学園歌について。皆さんのお手元の式次第にありますが、「身をきたへ 心きたへて 世の中に 立ちてかひある 人と生きなむ」。「ぜひ、心身の健康を維持増進し、しっかり学び、自立した社会人として、生き甲斐をもち、みんなとなかよく助け合って生きてください」という教職員の願い?誂(あつら)えに対して、「必ずそうします」という学生の決意が謳(うた)われています。一つの短歌で、教職員と学生の心の通い合いが謳われた一首完結型の相聞歌です。
 また、「世の中に立ちてかひある人」の「かひ」について。これは、ふつうは、生き甲斐の「かい」つまり効き目?効果や価値ということです。それとともに、人々の行き交い、心の交わしあいも表します。皆さんがこれから培う学友や教職員、そのほか、様々な人々との人間関係、心の絆が、生き甲斐につながります。これが「立ちて甲斐ある」、縮めて、「立ち甲斐」です。立ち甲斐は寄り添い、寄り添われる人がいて実現します。それによって「あなたらしさを ともに育む」ことができます。

 本学を設置する学校法人十文字学園は昨年、創立100周年を迎えました。この100年間、学園歌はずっと歌い継がれてきました。古今東西、老若男女に共通する人の生き方が、短い短歌形式で示されているからでしょう。そして、学園歌は学園の
建学の精神と一体化しています。建学の精神は、学校創設者が、学校開設にあたって、どのような人材を育成したいかなどの理念や気概、願いを謳いあげたものです。学校のアイデンティティといえ、創設者が私財を投じて開設された私立学校では特に重視され、独自の特色をもつ個性豊かな教育の裏付けとなっています。
 最後になりますが、学園歌が謳う建学の精神に共感し、好きになってくださると嬉しいです。そして、立ち甲斐ある学生生活をお送りくださると信じて、私からのお祝いのことばといたします。

真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@4年度 学位記授与式式辞

十文字学園女子大学 学長 志村 二三夫

 晴れてのご卒業?修了を心からお祝いいたします。誠におめでとうございます。
 ご家族?保証人の皆様も、お慶びはひとしおと存じます。お祝い申し上げますとともに、これまでの本学へのお力添え?ご協力に深く感謝申し上げます。
 ご来賓の皆様におかれましては、本学への日頃のご厚情に御礼申し上げますとともに、お忙しい中、ご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。
 只今、代表の学生にお渡しした学位記?修了証書は、学科の集いなどで皆さんそれぞれが手にされます。本学での学びの成果、ご自分の伸び代を生かして成長された証です。どうぞ大切にしてください。

 さて、皆さんが二年生に進級する少し前、真人网娱乐平台_888真人娱乐网址@の感染拡大が始まりました。緊急事態宣言が出され、授業開始も危ぶまれました。しかし、同時?双方向の遠隔授業を取り入れ、感染防止と学修の質確保の両立を第一に取り組みました。感染拡大状況に応じ行動制限レベルを変更し、皆様に本当に多くのご協力をいただき、教職員も一丸となり、経験値を高めました。ご苦労?ご心配が尽きなかったと思いますが、本日の学位記授与式に漕ぎつけることができました。
 ほぼ咲きそろったサクラの花とともに、晴れやかな装い?笑顔の皆さんを対面でお迎えでき、教職員一同とても嬉しく思っています。
コロナ禍は一応小康状態で、ウィズコロナの日常が実現しそうです。
 一方、世界情勢に目を転じれば、ロシアによるウクライナ侵略は先が見えず、国際社会の分断に伴う経済不安、SDGsへの取り組みの遅れ、地球温暖化も深刻です。日本も、超少子高齢化、地政学的リスク、南海トラフ地震等の自然災害、その他様々な問題を抱えています。人生100年時代を生きる皆さんは、こうした問題に目を背けず、しかし前に向かって進んでください。  
 建学の精神、学園歌は、在学中だけでなく生涯にわたる応援歌となるはずです。このことをあらためて皆さんと確認し、共有したいと思います。

 ご承知のように、十文字学園は昨年創立100周年を迎えました。この間の発展を支えてきたのが「建学の精神」です。
「建学の精神」は、学校の創立者が人材育成の理念や気概、願いをうたいあげたもので、学校のアイデンティティといえます。
 十文字学園は、創立者十文字こと先生の「自分自身の生きがいをもち、自分の力で世の中の役に立てる女性を育てたい」という願いを叶えられるよう、夫である十文字大元先生が私財を投じてつくられた私立学校です。私立学校では、創立者の建学の精神のもつ意味が大きく、建学の精神に基づき、独自の特色をもつ個性豊かな教育の場としての役割が期待されています。
 そして、十文字では、建学の精神と学園歌が一体化されています。大学の学則は、「建学の精神『身をきたへ 心きたへて 世の中に 立ちてかひある 人と生きなむ』に基づく人材育成を目的とする」と宣言しています。建学の精神=(イコール)学園歌です。
皆さんには当たり前でしょうが、70校を超える私立女子大学にこのような例はなく、共学大学や高校でもおそらく同様です。誇るべき特色です。
 そして、学園歌の百年に亘る持続は、古今東西?老若男女、みなが共感できる人の生きる道を示しているからでしょう。学園歌は、社会人として新たな海原へ漕ぎだす皆様にとって、よき澪標(みおつくし)?ガイドになると思います。そこで、もう少し踏み込んで三つのことをお伝えします。

 1つ目は学園歌の「きたへ(え):鍛え」について
 きたへの漢字は、金偏に階段の段。金属を打ち叩いて良質にすることです。金属の伸び代を伸ばします。皆さんは本学での学び?鍛えを通し、伸び代を伸ばしました。しかし、若い皆さんにはまだまだ伸び代があります。どうぞ鍛えの心を忘れずに。
 また、身をきたへ、心きたへは、現代風にいえば、健康の維持?増進です。そして、大切なのは、健康はそれ自体が生きる目的ではなく、毎日の生活の資源です。世の中に立ちて、つまり社会人として生活するための資源として、これからも健康の維持増進に努めてください。

 2つ目は、学園歌の最後、「人と生きなむ」の「なむ」。二通りに解釈できます。片方は、歌い手自らの動作?状態を実現しようとする強い意志、「必ず、立ちて甲斐ある人として生きてゆきます」という決意を表します。もう片方は、歌い手の他者に対する誂え(あつらえ)?願い、「ぜひ、立ちて甲斐ある人として生きて下さい」を表します。ですから、学園歌は、なむの魔術により、一つの歌で、学生と教職員、学生同士、教職員同志の思いが交響する相聞歌となっています。
 本学は学生の皆さんに寄り添う教育を大切にしています。この寄り添いの心は、一首からなる学園歌に込められた相聞歌の精神に通じます。
 本学の学びの中で、きっと皆さんは教職員の寄り添いを感じてくださったのではないでしょうか。これから皆さんは社会人として成長していかれますが、その過程で、他者に寄り添う心を大切にして、育んでくださったら嬉しいです。

 3つ目は「立ちてかひある」の甲斐(かい)について。
甲斐には、生き甲斐といった使われ方があります。この場合は、ある行為に値するだけの価値や効果を表します。ですから、「世の中に立ちて甲斐ある」は、社会人として生き甲斐、自己効力感をもつということです。皆さんは、社会人として成長する過程で、きっと生きがいを見つけてくださると信じています。
 一方、甲斐という言葉には、ものや動作が交差すること、重なること、という意味があります。つまり人と人との交流、心の交わし合いです。それには、仲間、友達が必要です。ですから、「立ちて甲斐ある人」は、仲間?友達がいる人です。皆さん、ぜひ「立ち甲斐」のある人となるよう目指してください、社会に出て、そこに仲間がいて、自らの生き甲斐をみつけてください。
 立ち甲斐のある人を目指すには、たゆまぬ鍛えが求められます。しかし、鍛えは苦しいだけではありません。鍛えは、当て字にすれば、「喜びに多く恵まれる」、また「喜びを多く恵む」(喜多恵?きたえ)です。

 皆さん、ぜひ学園歌と一体化した建学の精神を人生の応援歌として大切にしてください。そして、その実践?実現をめざし、鍛えを怠らず、喜びに多く恵まれ、喜びを多く恵む社会人になられますよう祈念して、お祝いの言葉とします。